こころざしを失った男の空虚な時間だ。

2009年09月13日

肉味噌の誘惑


▲信州和牛のしぐれ煮・味噌仕立て

山で肉を喰う、といえば【牛肉の大和煮】という定番の缶詰があった。いまでも薮コギしてると捨てられて朽ちかけた空き缶を見ることがある。モラル云々はともかく、よく喰われていたことの証だろう。


いまの時代に缶詰を担ぎ上げるのもいかがなものかと思っていたら、肉味噌というものを教わった。活きている味噌の中に肉を混ぜ込んで、保存と味わいの両面で楽しむというやつだ。ちょうど、良いサシの入った信州牛の肉が手に入ったので、ひとつ拵えてみよう。

冷蔵庫には、夏の盛りに漬け込んだ青唐辛子の味噌が眠っている。こいつと合わせても面白いだろう。


 

■肉を、しぐれ煮に仕立てる



▲グラム498円が高いか安いか、右の黄色いものは刻んだショウガ


▲煮汁を煮立てておく

鍋に酒・みりん・醤油をオール1で混ぜあわせ、トータル同量の水でのばす。これを煮立てたところに刻んだショウガを放り込む。さらに肉を投じ、丁寧にあくをすくう。


約1時間、ゆっくりと水気を飛ばしながら煮詰めていった。



この段階での印象は、薄すぎる味付けの牛丼の肉。味が薄いのは、後述の【味噌とのマリアージュ】のためだ。


■味噌仕立てに


▲レードルには100グラム程度の田舎味噌

まだ煮汁が残っている状態で、味噌を加える。量は適当でいいだろう。加えて後、味噌と絡めてのばして、さらに煮詰めていく。ここあたりは弱火で、様子を見ながらの作業。



▲味噌仕立てのしぐれ煮だ

15分ぐらいで、味噌となじんできた。とろ火にかけて、さらに煮詰める。が、焦がしてはいけない。


あら熱をとって小鉢に盛ったのが、冒頭の写真。
ああ、これなら酒が一升、飯も一升いける。



■青唐辛子味噌と合わせる


ここまででも保存食としてはいい線だろう。が、加熱しているため、味噌は活きてはいない。そこで、十分に冷ましてから青唐辛子味噌と合わせることにした。ここから先は、いっさい加熱しない。


▲左の塊が、漬け込んで2ヶ月の青唐辛子味噌

活きた味噌の中にいる麹菌のちからで、他の雑菌の侵入と繁殖を防ぐ。同時に、青唐辛子のぴりりとした辛みを味わいに添えるのだ。


▲ふたたび密閉して休ませる

密閉容器の中で数日間眠らせてみよう。すでに柔らかくとろけるまでになった肉の繊維が、麹菌のはたらきで、さらに柔らかくなることだろう。


こいつを少し忍ばせていけば、山で炊いた飯が、さらに美味くなりそうだ。

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この記事へのコメント
まぁ~またまた美味そうなもの・・こしらえてますね~
写真見せて、生唾飲み込ませて・・楽しんでるのですね・・・
一向に私の口には入らない、この現実を何とかして欲しいものです!

独りで一升飯、食べてると・・・肥えますよ!ホントに。
Posted by チャイ at 2009年09月13日 16:07
うまそ~っ  ・・・です。
なぜにそんなに美味しそうなものを幾つも作れるのですかっ!!
いまるぷさんと一泊したら、とんでもない山飯が並びそうです。

この土日、アルプスに足を運びましたが、さすがに昨日は大変でした。
生きた心地がしなかったです・・・(((゜д゜;)))

アルプスが雪帽子をかぶるまでもう少し。
しっかり楽しんで冬に突入したいと思います。

それにしてもホント旨そう・・・。
Posted by ブルー at 2009年09月13日 16:23
まったく、本当においしそうです。

これと、真っ白いご飯だあれば十分、
おにぎりの中に入れても良さそう。

山に行くお弁当には、もってこいですね。
Posted by のんピー at 2009年09月14日 00:50
うまそ~です!よだれが・・・
おいくらですか?送料は無料でお願いします。
Posted by ぐらっちぇ at 2009年09月14日 06:06
再チャレンジいたします!
Posted by kimatsu at 2009年09月14日 07:40
>>おおお、団長。
お口に入らぬとは、異なことをおっしゃいます。
たしかに青唐辛子味噌を、槍に忘れたのは事実!
して、これを赤岳へ携えんと日付を逆算して
仕込んだ訳でありますよ

で、楽しみにしててくださいね。
Posted by いまるぷいまるぷ at 2009年09月14日 08:37
>>ブルーさん! 土曜はどの辺りへ?
アレでしょう、強風でガスにみぞれが混じるような、
おっかない天気だったのではないでしょうか?
稜線でそんな状況だと、蓮の花が開きますよ、僕には。
ばあさんやおふくろの幻とかも出てきて。

で、里山にぼけっと出かけませんか?
積もる話?もたぷーりありそうですし。
もちろん、肉味噌持っていきますよ。
Posted by いまるぷいまるぷ at 2009年09月14日 08:40
>>おおお、のんピーさん、お久であります。
トッピングにですな、焙煎した新そばの実。
炊きたての飯に肉味噌を盛って、こいつをぱらーりぱらりんちょす。
くはあああっ、とハピネスが広がる訳ですな。
Posted by いまるぷいまるぷ at 2009年09月14日 08:42
>>部長! 最初とは、そういうものです。
おたがい、背中を向けて、気まずくて、会話の接ぎ穂もなくて、
急に終電の時間が気になったりしはじめて。

ええ。そういうものです。
Posted by いまるぷいまるぷ at 2009年09月14日 08:44
>>ああっ、ぐらっちぇさん、前後しました。失礼。
それはもう、里山ハイクのおりには持っていきますとも。
いかがですか、新雪をまとった山々を眺めながら、
こいつで一杯。ああ!帰りの運転に困りますなあ。
お互い、迎えが必要になりそうであります。
Posted by いまるぷいまるぷ at 2009年09月14日 08:48
しぐれ煮もおいしそうですが、下の肉味噌は白米で食べてみたいです。

先日、辛い沢庵のようなツマミを先輩が持ってきてくださったのですが、寒い山中ではグッジョブでしたよ。
肉辛子味噌も、山中で活躍しそうですね!
Posted by らんどらんど at 2009年09月14日 21:32
これはいいですね、人なめしたいものです。
で、純米酒、冷で。

えっと、今日、スーパーの肉売り場でオージービーフ肩ロース、グラム98円って特売をやってたんですよ。
買って食べてみたのですけど駄目ですね、肉の匂いがまるで牧草です。
このしぐれ煮、オージービーフでやると生姜の量が倍以上必要かもしれませんね。
Posted by まこぞっきまこぞっき at 2009年09月14日 22:07
>>おお、らんどさん。
アラーシの中から生還されましたね。
サイボーグさんたちはいかがでしたか?
雨で漏電したりしてませんでしたか、びびびびびーばちん。
肉味噌、これで一杯やりましょうよ、秋の山で。
Posted by いまるぷいまるぷ at 2009年09月15日 08:27
>>ああ、まこぞっきさん。
オージーですね。あれはにおいます。
臭いを消すのは、長時間煮ることですね。
なぜかにおいが分解されます経験上。

肉味噌はですね、ヒヤオロシみたいな
個性的な酒でいっぱいやりたいものですね。
秋の終わりなら、落ちてる朴葉を拾って
トースタかパットに載せて、炙って焦がして。
ああ、朝だというのに、飲みたくなりましたよ。
Posted by いまるぷいまるぷ at 2009年09月15日 08:30
食品偽装のないマジメな職人が入ると聞きお伺いしました。
ほほー、上品なかたくちが!ご主人の心意気を感じました。

おお、信州牛をぜいたくに。
頬がゆるみますぞ。
これは炊き立てにベストマッチでしょう♪
辛味はお酒が引き立ちます。
ひとり一升で宜しくお願いいたします。
かたくちと徳利、お猪口を大事に携えて山へ。フフフ

しかーし!
ドカベンメスティンにあえて家からご飯をギッシリつめた日の丸弁当の一角に是非添えるのも。
いや、ここはしぐれ煮をぜいたくにご飯の上にぎっしりと。
少し汁のしみこんだご飯でご飯がいただけそうです。
息子からヤッターマンのハンカチを借りて包んでいきます。
Posted by somtamsomtam at 2009年09月18日 06:49
>>ええい、ソムティーニ!
冷蔵庫の中が空っぽじゃないですか!
メスティンで飯を炊きはじめて気がつきましたよ、いま。
あああ、どうしよう。おかずが何にもない。
魚の缶詰は、みんな食べてしまいましたよ、あああああ。

そうだ。冷蔵庫に肉味噌だけは、ありましたな。
ふっふっふっふ。肉味噌ご飯ですよ、今日のランチは。
Posted by いまるぷいまるぷ at 2009年09月18日 12:28